『Quartett!』プレイ日記 その2「でもやっぱり素直さの表出も見たい」

 そんなこんなでユニルートクリア。メイかわいいよメイ。

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 遊んでいて、「音楽とは音を楽しむことなのだー!」と水橋かおりさんの声が聴こえてくるかのような、そんな錯覚が。金色のコルダは日野ちゃんハーレムさえ撤廃していれば僕はもっと飛び付いていたことでしょう。

 さてQuartett!一週目はユニルートをクリア。

 といっても、おそらく合宿最終日前日の“8人での合奏”以降からがそれまでのフラグからルート分岐が為される仕様でしょうので、結構気持ち的にはすっと「やり終えた」感が残りましたね。

#普段の僕は「トゥルーエンドを!トゥルーを見るまでは気持ちの収まりがつかんぞ!」派なのです。

 自分には、“自分”が分からない、姿が見えていない。不安を抱えて生きていくのは誰もが同じで、「あいつは恵まれているからそんなものはない」とかは、ないわけで。誰しもが重たい荷物を背負ってますよ、と。

 そして、「わたしは力持ちじゃないからこんな荷物背負えないよ」としてしまうのは、“生きる実感”を喪失すること。出来ないことはない、けれど、それを続けるのは結局楽をすることではなく、失い続けることに繋がる、と。

 これはたぶん、ユニだけでなく、作中の登場人物たち全てに跳ね返ってくることで、きっと言い出したフィル自身やその親父さんにこそもっとも強く向けられているんだろうな。

 重い荷物を背負って、疲れたときは休んでもいい。けれどそうだな、坂道で休むと、次にもう一度歩き出そうとする気力が湧き難くなるのが人の情。そこを、踏ん張らないとね。辛い時は仲間から力を借りてもいいのだから。

 その上で、このルートのポイントはルサンチマン。もっとも近しい者への嫉妬。
 無力感、脱力感、孤独感は誰しもが感じるのものではあるけれど、双子(それもおそらく一卵性)の妹が自分よりもずっと力を持っている、才能を持っている、という事実は、赤の他人がそうであるよりずっと重く圧し掛かってくるんでしょうね。

 双子なのに、同じことをやっても差が出てしまう。けれど、では別のことをすればいいのかというと、双子だけに好きなことが被る。

 相手のことは好きなのに、そして、本当は他人から受ける評価云々ではなく音楽そのものが好きなのに、どうしても、“差”にばかり目が行ってしまう。

 これを見ないフリするのではなく、しっかり直視したうえで、“ブレない自分”を持つ、というか。充分に自分を支えてくれる余地のある足場を持つことが大事、となるのかな。

 でもその足場は時間制限で一段ずつ崩れていく階段のようなものであるので(これはそうでなければならないものだと僕は思います)、あんまり長く居過ぎてもいけないよ、としたのはユニというよりはハンス関係のイベントかな(提案を蹴ったメイの姿含めて)

 ともあれ、気持ちのよいお話でした。残りもそのうちちょいちょい進めていこうと思います。