【マーダーミステリー】奇譚館『真剣勝負』をプレイしました

 青燕流奥義・燕返しッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

※「続きを読む」以降にゲームの核心部分についてのネタバレが含まれています。

プレイ前に読むこと、内容の拡散はお控えいただけますようお願い致します。

 

 

 

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 燕の巣であるかのように、清く透き通った稽古場。二人の剣士から放たれる裂帛の気合が鳴り響く。

 永劫ともつかない一瞬の間。

 砕けた刀。伏せる男。頽れる腕。男の盛り上がった喉仏からは湧き出る泉のように血が流れている。

 立ち合いののち、堂々たる体躯の男は倒れ、真紅に染まる矮身のみが両の脚で地に佇んでいた。

 かつて、九代目当主行事行儀を隻腕にせしめた八代奥義”腕切り”は、ゆき丸の握っていた模造刀を確かに打ち砕いた。しかし、後の先を取る形で振るわれた”燕返し”は、同時に”はねきり”の刀身を断ち切っていた。

 残心。逡巡。秘せし奥義、”腕切り”の力のみ信じ、己が腰に差した古びた刀を”はねきり”と信じ切れなかった男は、刃が砕けたとき「やはり」と脳裏に掠めた。やはり贋作。物盗りの如く手にした刀は、”真の力”とは成らず、剣士としての己すらも歪めてしまった。

 対する片割れは、修羅であった。自らが振るう刃なぞもとより頼みにせず、己が技のみを信じていた。刹那の際に打ち合った刀が折れずとも折れようとも関せずに返す刀で喉を突いたのだ。

 

「私の燕返しを受けられる”剣士”はもうこの世に存在しないのか……」

 

 口から零れることばと裏腹に、修羅の面には笑みが浮かんでいた。

 

 

 

完!!!!!!!!

 

 

 

 そういうわけで、奇譚館様の『真剣勝負』をゆき丸にてプレイ致しました。上記の通り、勝利致しました。

 ゲーム開始後、キャラシートにいきなり師匠のろく兵衛を殺害したことが書いてあってビビったんですが、ミッション(勝利条件)をよく読むと

>>①次期当主としてトオルが相応しいと主張させないこと。

>>②次期当主として自分が相応しいと主張すること。

 

と明記してありました。「下手人を探せ」とか、「下手人として特定されるな」なんてどこにも書いてありません。

 

物語(議論)開始冒頭の我々は、青燕流の現当主を喪った門下生であり、警察や探偵ではありません。我々が考えなければいけないのは、唯一青燕流のことのみです。

 

これが理解ったので、「ろく兵衛殺しは、罪ではなく、誉である」と認識して議論に臨みました。

ただ、相手の勝利条件はわからなかったので、探り探りでしたね。アキネーターと言われましたが、

 

「最近真剣を握ったことがある?」

「ろく兵衛を倒したことは?」

「奥義の伝授は行われた?」

「あなたは師範代であって免許皆伝に至ってない?」

 

という質問で畳みかけました。

 

相手が戸惑ったので、

 

「私はろく兵衛と真剣勝負で立ち会ったことがあり、明確に勝利している。奥義の伝授も行われている」

 

で押し通しました。

 

2人だけの議論なのに議論パートが複数回あるらしいことから、議論開始時に「証拠」が提示されて、それに沿った発言で

 

>>①次期当主としてトオルが相応しいと主張させないこと。

>>②次期当主として自分が相応しいと主張すること。

 

を満たすことが加点要素と誤解していたので、

 

「青燕流は活人剣に非ず!殺人剣成り!!!」

 

「奥義を持たないあなは次期当主に相応しくありませんなあ!私は、奥義”燕返し”を継承しておりますぞ!」

 

と主張して、相手にも納得させたり、

 

「(歴史と伝統の受け継ぐ物品である)はねきりは私が池に隠しました。”私が隠した”ので、所持者は私です」

 

「下手人探しなぞくだらぬ!我々は青燕流の未来について話し合っているんですぞ!!」

 

「私を当主としてお認めいただき、トオル師範代こそが下手人として出頭いただきたい。青燕流を”真に継承した”私を守るためにはそれが宜しい」

 

と主張して相手を混乱させたりしました。

 

途中、おそらく”ゲームを理解”したトオルプレイヤーか突然論者口調になってまくし立てきたり、接戦でしたね。相手も奥義”腕切り”を繰り出してきたときには焦りました。しかし、腕切りを用いた八代目は、九代目の片腕を切り落としたかもしれないけど結果として九代目に負けているわけです。とすれば、我が"燕返し"が勝利するのは必定だと言えましょう。トオルプレイヤーは選択を誤りました。腕切りを選んだことで敗北への片道切符を手にしてしまったことに最後まで気づけなかったのですから……。

 

しかし、推理パートの記述でゆき丸である私が勝利しました。

 

「青燕流の歴史と伝統を継承し、前当主を直接力で上回ったものが新たな当主にふさわしい。歴史と伝統とは、はねきりと奥義「燕返し」のことである。真剣勝負で、前当主と立ち合い、奥義「燕返し」を継承し、力によって乗り越えたものこそが新たな当主です。また、当主不在の状況で青燕流の継承以外のことに重きを置いていた者は、歴史と伝統の継承を放棄したと言えます。隻腕の当主もいたように、明らかに殺人剣である青燕流にとって、前当主を真剣勝負で乗り越えることは必須であり、誉です。」

 

実は「殺害した」という風な明言は避けたのですが、GM(本来GMなしで出来るゲームだったのですが、ずんださんが受けてくれていました)の判定で「殺害明言と同様」という扱いにしていただき、ゆき丸10点トオル0点で勝利致しました。

 

またしてもわたくしの勝ちですわ~~~~!!

 

kitankan.com

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