今日はお掃除してました

 MIZUMUSHIの暗躍、四肢に現れた謎の発疹、こりゃいかんと大掃除しておりました。お陰で生産的なことはな~んも出来てない感じの一日。
 それで休日を潰したと思うと勿体ないけれど、日々帰ってきたら遊んでいたツケだと思えばしょうがないかなと。

 ……高く積み上がったバベルの塔と、死ぬほどたくさんある本の山、どうすっかなあ。いちおー、「資料用」という名目で職場に俺図書館を築き上げているのですが(そういった意味ではユルいところなんです)、あんまり調子に乗り過ぎるのもいかんですよね。

 ただ俺図書館を作ったおかげで、微妙に仕事の幅が広がるかもわかりません。僕のアクション次第、というのが億劫ではあるんですが。

麒麟館グラフティ文庫版1~8読んだよ
 札幌を舞台にした、青春アパートメントコメディ。
 その中で描かれる、モラトリアムの形成とその脱却、自我の確立(=自立)、そして対等な自意識とは何なのか、お互いが歩み寄ることと共依存の違いとはなんなのか、所有・独占することが愛なのか、諸々。

 秀次さんは非常に“男性的な男性”で、菊子さんは非常に“女性的な女性”で、火野くん・妙さんはそれぞれその真逆で……とジェンダージェンダーした作品なのですよね。対等って難しい。性って難しい。

 僕としては、火野くんや菊子さんのひたむきさも、秀次さん・妙さんの猛々しさ(とその裏返しにある脆さ)の、どちらも好き。
 ただ、不協和音があることをよしとする関係性は、秀次&妙の方だけかな、という気もするけれど、実はもう片方も不協和音を肯定していたりするんですよね。それがいい。
 詳しくはまた今度。

 個人的に言えば、名著です。

 一応、コミック版13巻ぐらいのときにはリアルタイム読者でした。何歳のときに読んでた、とか考えると怖い。

 麒麟館グラフティもそうなんですが、年齢一桁のときに読んでた本って結構僕の情操に深い影響を及ぼしています。もちろん、アニメ(ナデシコとか)もそうなんですが。

麒麟館グラフィティー (1) (小学館文庫)麒麟館グラフィティー (1) (小学館文庫)
著者:吉村 明美
販売元:小学館
発売日:1995-10
おすすめ度:4.0
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