携帯投稿:ゼロの使い魔・「タバサの秘密」

あらすじ
 タバサの帰省に付き合うことになったキュルケ。他愛のないしながら二人が到着したのはガリア王族領であり、キュルケはタバサの真実を知ることになる。
一方ルイズは才人とシエスタが逢瀬を重ねている場面を目撃し、何故か忿懣やるかたない気持ちになってしまい……。


 キュルケを褒めている方ってあんまり見掛けないのですが、まぬけづらは結構好きだったりします。萌えとかそういう話ではなく。
で、タバサ。背景や設定は把握しました。母があの人形をシャルロット(娘)と呼ぶのなら、自分は人形(タバサ)になろうってことなんですかね。これは学園時に使っている偽名のことだけではなく、執事(戸谷さん、鈴置さんと今年だけでこれだけ訃報が続いていると田原アルノさんの声を聞けるだけで幸せなのかもしれません)さんが言っていた「あれだけ活発だったお嬢様が奥様があのような状態になられてかr(ry」ってことからも考えているのですが、それって御母堂の病にとって逆効果なんじゃないかと。

いくら才人と関係を深めようと、どうせルイズに負けてしまうだろうシエスタがちょっぴり可哀相です。まぁ基本的に全キャラ中でもトップクラスの器量よしですし、同時にトップクラスの天然悪女っぽいのでこのキャラは別に才人なんぞにこだわらなくともいいと思いますが……物語の中で噛ませ犬ポジションはちょっと同情してしまいます。

 ルイズ×才人のカップルを見ていると、ルイズがもしも才人に恋をしているというならそれは恋愛って言うよりも……。とか思ってしまいます。
彼女の反応を見ていると好きな人を奪られそう、というよりは“自分の絶対的な味方”である“お兄ちゃん”を独占したい妹の独占欲みたいな感じに見えました。これを恋愛として見たい場合、すっごく幼い反応で、ツンデレ?コミュニケーション不全のことだろ?という2ちゃんねら的答えにも頷けてしまいます。
ルイズのこの幼さはすなわち発展途上を示していて、作中で成長……はしないでクソ寒い恋愛劇だけ決着するんでしょうね。小説なら恋愛劇の面でも幼い感情を少しずつ成長させたりとか出来るんでしょうが、アニメはいかんせん尺が足りませんよねー。

……才人はルイズに対していい兄貴分にはなりつつあって、この方向性のままそれ以上の関係になってしまうのは卑怯ですよね。学園で孤立気味だったルイズの目の前に現れた“ヒーロー”であり、兄貴分というのは才人でる必要性が全くないんですよ。確かに才人はルイズの二つ名の所以である「魔法の才がないこと」を気にせずにそのまんまのルイズを認めてくれるかも知れません。ですがツンデレキャラのルイズが気を許せる人物は非常に少ないと容易に想像がつきますし、その前提が正しければ数少ない心許せるポジションって……。

……み、魅力的なキャラが少な過ぎるorzお話が結構ベタベタなのでこれはイタイですよね。
序盤の口当たりは良かったのを考えると、やっぱり1クールというのが利いているんですかね。細かく丁寧な描写がなく、人間関係だけを一気に進めてしまうとそれがご都合主義に見えちゃうのは仕方ないことですし。