はぴねす!@原作ゲーム版の感想文です

あらすじ


いきなり華やいだ学園生活に

ロマンスの予感!?

と、思いきや……蓋をあけてみれば怒涛のごときハプニングの連続。

ああ、右も左も見失い、どちらへ転ぶ俺の未来!!


beginning to our happy story "happiness!"


以上公式HPより転載。

ういんどみる公式
キャラクタコメント




神坂春姫「完全無欠?学園のプリンセス」

 本作に於けるヒーロー。ステレオタイプというか、テンプレート通りのメインヒロインに熱血ヒーロー要素を加えた感じ。悪魔じゃないなのはって言うか(このニュアンスが伝わるかどうか微妙)。
花見シーンと、告白シーンと、ラブラブ石波天驚拳とが強く印象に残っていてここら辺は素直に好ましく思えました。他には屋上で雄真と二人っきりになるために扉に魔法を掛けていたシーン。これも好きです。

このシナリオに限らず全体を通して雄真はヒロインなのは内緒。

ただ、戦闘シーンはどうなのかな。まぬけづらはノベルゲームでの戦闘と言ったらTYPE-MOONニトロプラスも、そしてプロペラさんところのあやかしびとも経験済み。ああいう熱血モノに慣れている身としては、イマイチ物足りなく感じてしまいました。
まぁ萌え系ラブコメがメインだと考えると、ハードな戦いが展開されてしまっても違和感バリバリだったろうのでこれはこれでよかったんじゃないかと思います。

そもそも魔法を使ったドタバタコメディでも良かった気がしないことも無いです。




柊杏璃「負けず嫌いのトラブルメーカー!?」

 熱血バカ。シナリオは一番面白かったです。式守の秘宝が云々とかではないですしロマンスも薄めで、ドタバタ系ラブコメをやっている率が高いんですよね。
戦闘シーンも作品の軸にある物語には深く関わらず、杏璃の成長を魅せるシーンとしてうまく利用していて一番違和感がなかったんですよねぇ。

概ねどのイベントも楽しめました。不死鳥出したり、核作ったり、瑞穂坂の街にはロアナプラもびっくりな裏の顔があったりと終始笑っていた気がします。

高峰小雪「ミステリアスでおちゃめなお姉さま」

 正直、もっと毒を吐いて欲しかった。おねがい☆ティーチャーやらツインズやらの登場キャラであるところの森野苺や、D.C.Ⅱの雪村杏と似たような匂いを感じていたのですが、見事に大外れ。
作品の根っ子にある物語に関わる率が高くてちょっとやり辛い感じでした。そこに魅力を感じていなかったので。

デートイベントで服の袖を握ってくるシーンとか、一緒に昼寝するシーンとかは好きです。龍笛を吹くシーンも悪かないんですけど、「想い」であるとか「幽霊」であるとかが前面に出てくるのがちょっと違和感。
DBで言えば、セル戦で悟飯がかめはめ波を撃つ時に悟空の亡霊がそれを支えているような、ああいうのはあんまり好きではないんですよ。「悟飯が勝てたのは、もしかしたら悟空が力を貸していてくれたのかもしれないな」ならいいんですけど、実際に手を貸しちゃうのってどうなの?みたいなのがまぬけづらの頭の中にはありまして。




高峰小雪「ミステリアスでおちゃめなお姉さま」


 正直、もっと毒を吐いて欲しかった。おねがい☆ティーチャーやらツインズやらの登場キャラであるところの森野苺や、D.C.Ⅱの雪村杏と似たような匂いを感じていたのですが、見事に大外れ。
作品の根っ子にある物語に関わる率が高くてちょっとやり辛い感じでした。そこに魅力を感じていなかったので。

デートイベントで服の袖を握ってくるシーンとか、一緒に昼寝するシーンとかは好きです。龍笛を吹くシーンも悪かないんですけど、「想い」であるとか「幽霊」であるとかが前面に出てくるのがちょっと違和感。
DBで言えば、セル戦で悟飯がかめはめ波を撃つ時に悟空の亡霊がそれを支えているような、ああいうのはあんまり好きではないんですよ。「悟飯が勝てたのは、もしかしたら悟空が力を貸していてくれたのかもしれないな」ならいいんですけど、実際に手を貸しちゃうのってどうなの?みたいなのがまぬけづらの頭の中にはありまして。



小日向すもも「人畜無害?たぶんよくできた妹さん」

 子犬のような妹キャラ。個別ルートはどうにも面白味がないルートでした。伊吹が可愛かったので許しますけども。

お気に入りシーンは伊吹の餌付け、すすも誕生日会(何故か雄真の友人ばかり呼んですももの友人を一人として呼ばない不思議イベント。同い年の友達がいないのか!?)での伊吹、でしょうかねぇ。



式守伊吹「ヤケに尊大!?すもものお友達(たぶん)」


 「みるさん(*´д`*)」でこのゲームを買いました。後悔はしていません!キャラとしては芝村舞@ガンパレード・マーチというのがまぬけづらの印象。
尊大で傲慢とは言うけれど、傲慢であることを自覚しているエゴイストって言うのは言い訳していないので――何より自己欺瞞していない――嫌いじゃない。

と思っていたら、想像とは違ってしょんもり。でもまぁ可愛いは正義ってことで許せました。

最後の最後まで引っ張られてプレイしたこのルート。全てのルートをひとまとめにした感じでストーリーが進んでいくのですが、特段長くなる訳でもなし中だるみはしませんでした。
杏璃ルートとは別のベクトルで面白く感じたのですが、恐らくはこのゲーム本来の長所がうまいこと活きたルートだったのでしょう。

強く頭に焼き付いたのはデートイベント前後で伊吹の声色が変化したこと。ツンツン→ツンツンなのは相変わらずなんですけど、声のトーンを一段上げているんですよね。硬かった声(自然ではないという意味ではなく「心を開いていない」という意味での硬さ)が柔らかくなったのは中の人の演技力なのか、録音時にそのようにお願いしたスタッフさんのお陰なのか、はたまたその両方なのかは分かりませんが本気で凄いと思いました。

このルートでは雄真がいつ笛を吹くのかずっと楽しみにしていたんですが、「龍笛」がまぬけづらの予想していたモノとは違っていたのがガッカリ。雄真が護国×鈴莉先生の子供でもないっぽいことでもガッカリ。





上条沙耶「古風な大和撫子絶滅危惧種、しかしオマケ付き)」


 大和撫子キャラで引っ込み思案と思えど、意外にアクティブなキャラだと感じました。お話的に仕方ないんですけどね。
個別ルートがないことを知った時には嘆いていたのですが、最終ルートはどちらかというと伊吹よりも沙耶の方が目立っていましたね。雄真と沙耶が仲睦まじげにしている様子を見ているときの春姫の描写がニクイ。

一部シーンの雄真はまるで野獣のようだと思っちゃいましたよー。





渡良瀬準「合言葉はLove and Peace!? 学園最強のオカマちゃん」


 スタンダードなオカマキャラが本当に美人で声まで「鈴を転がしたような声」だったらこうなるということで。

目立つルートと、目立たないルートがありますよね。まぬけづらは多くのはぴねす!ファンほどには準にゃん(*´д`*)ではないのですが、嫌いではないですよ。


高溝八輔「歩く避雷針!?頑張れ親友」


 典型的な三枚目キャラ。得意なことは自爆。

もう少しフィーチャーしてもよかったんじゃないかな。カッコイイ見せ場が欲しかったかも。戦闘とか、そういうのでなくてさ。 

上条信哉「俺を倒してから行け!―沙耶の前に立ちふさがる最大の壁―>

 時代遅れの日本男児というか、侍というか。漢と書いて“おとこ”というよりは侠と書いて“おとこ”な感じのキャラ。

見せ場はたくさんあったんですけど、沙耶専用ルートを作ってもそっと見せ場が欲しかったかも。

伊吹&上条兄妹でバカ騒ぎエピソードとか、上条兄妹&クラスメイトズでバカ騒ぎエピソードとか、そういうのももっと欲しかった。面白いキャラであるだけに、もっと使いようがあったんじゃないかな。



感想




 最初にプレイした春姫ルートの感触でハズレだと思ったんですよ。ツマラナイって程ではないんですけど、手放しに面白いと褒められるモノではなかったんですよね。メインヒロインがこのレベルだったら他も……という気持ちも湧いて来ちゃいましたしね。
 
次にプレイしたすももルートは正直面白く無かったですし、小雪先輩ルートは期待外れ。これは大外れかな?と思って杏璃ルートをプレイしたら一気に化けた。まぬけづらがこのゲームに求めていた要素がこのルートには詰っていて、これでこそ!と思ったんですよ。

はぴねす!のように一人キャラエンドを見るごとに他のルート攻略フラグが解放されるゲームって言うのは、やっぱり全ルートをプレイしてなんぼのゲームなんでしょうねぇ。

プレイしている最中はずっと萌えゲームと燃えゲームとかいっていう分類が頭の中にあって、その判断がずっと揺れていたんですけど最終的には「ああ、違うんだこのゲームははぴねす!なゲームなんだ。これははぴねす!なんだ…」という気持ちになっていました。壊れていましたね。

そのときにすぐ感想を書いていればもそっとマシな文章が書けたと思うんですけど、今の自分にはこれが限界です。