今日のアニメ雑感@08年4月7日分「雨やこんこ」

【オモシロ!( ゜∀゜)A★★★★★】
Mnemosyne-ムネモシュネの娘たち- 第3話「花は涙を流さない」

【ΣΣ!( ゜ Д ゜ )B★★★★☆】
フタコイオルタナティブ 第1話「コロッケとヘリと地下ボクシングと私」
D.C.Ⅱ S.S. ~ダ・カーポⅡ セカンドシーズン~ 第1話「深雪の如く」

【フツ-( ゜ω ゜)C★★★☆☆】
かのこん 第1話「初めてしちゃう?」
ネオアンジェリークAbyss 第1話「奇跡の少女」
我が家のお稲荷さま 第1話「お稲荷さま。封印解かれる」

【イマイチ(′_`)D★★☆☆☆】

【ツマンネ(- ⊿ -)E★☆☆☆☆】

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Mnemosyne-ムネモシュネの娘たち- 第3話「花は涙を流さない」
 前埜('A`)

 死人島の風土病。その病は脳と肺を冒し体中に血の斑点が浮き出てそれが花に見える所為か、あるいは治療法の確立されていない不治の病だからか。彼岸病と呼ばれていた。
 しかし地殻変動のため死人島は沈んでしまい、それとともに彼岸病もこの世から消え去ったはずだった―――。

 というのが今回の導入。

 ネットセキュリティが整備され、新興マフィアの勃興があり、前埜は結婚して子を育み、柳沢は順調に出世。変わりゆく世界と人々に、変わらないふたり。
 真っ当に、穏やかに生きればいいのになぜこんな世界に、と問う前埜。生きる証が欲しくて危険に飛び込んで行くのだと答えるミミ。けれども、不死者がひとつところに落ち着いて真っ当に生きるなんてもとより不可能で、彼女たちは存在しているだけで厄介事を呼び寄せる。だから、振りかかる火の粉を払うためにこの世界に生きる必要がある、と。

 本当は穏やかに、のんびり、危険もなく生きていければ、それでいいのかもしれないなー、なんてラストのミミを見ていて思ったよ。前埜が死に際に言った台詞。「家族を守れれば」これには、妻や息子のことはもちろん、事務所の仲間二人も含まれていたんでしょうね。それがどういった類の愛情であったのか、考える余地はありそうです。燐へのキスは家族として、親愛を示すためのキスだったのか。それとももっと深い情愛に近いもので、けれども“天使”の欲求から来るものとは違う気持ちでしているからこそ軽いキスだけで済ませたのか。
 個人的には後者かなーっと思うんですが、彼が彼として歩いてきた隣に、あるいは少し先にずっといた燐。筆舌に尽くし難い想いがあったことは間違いないわけで、これ以上の追及は野暮なのかも。記憶に揺り動かされ、かつての友人と会っても実感の湧かない彼が、その友人のために奔走した結果が、自らのアイディンティティを証明しようとした結果がこれ、と考えると切ないね。

 次回予告が不吉。燐とミミの別離フラグのようでもあり、あの男の子は前埜の息子なのかもなーとか思うと、どうにも遣り切れない。生命の連なりに属さない、不死者。であるのに、それはユグドラシル世界樹→生命の系統樹→生命の連なりそのもの)の実を食した結果。どこか皮肉めいていますが、むむむー。

フタコイオルタナティブ 第1話「コロッケとヘリと地下ボクシングと私」
 よお、3年振り。

 フタコイオルタというと、我がブログには珍しく何故か全話感想が書いてある作品。いや、単に書き易かったというのが一番の理由なのかもー。

 勢い重視のために作画は崩し気味。物語は主人公3人それぞれのラインで動いていて、それらが層となって重なる構成はお見事。この異常なハイテンションは本作の魅力のひとつなんですが、醍醐味は躁鬱感とでもいいましょうか、テンションの振れ幅が非常に大きいところなんですよね。それが見えるのは、もう少し先。

 お話的には破天荒な探偵事務所の所長と所員、そして彼らが住む町とその住人の紹介とまあ訳分かんないことをやっているようで実は第1話として至極真っ当な回でありました。女の子が双子で男の家に居着いている違和感、恋太郎の持っている澱み、全てが伏線ではあるんですがこの町の持っているスチャラカ感が彼らを柔らかく包み込んでいる。今から視聴する人も、それなり以上には楽しめるんじゃないかな。

D.C.Ⅱ S.S. ~ダ・カーポⅡ セカンドシーズン~ 第1話「深雪の如く」
 音ねぇかわいいよ音ねぇ。

 秋にも文開催、クリスマスにも文化祭もどき、3年生の卒業時にも文化祭もどき。お祭り好きの過ぎる校風は別にさくらさんが変えたとかそういうことではなく、50年来同じ。ツッコミどころ満載だけどそこに“笑い”ではなく優しさを見い出すのが訓練された信者の条件ですよ!!

 冒頭から青少年らしい夢を見て“戸惑う”義之(青少年がエッチな夢を見た反応として正しいかどうか、実はキーポイント)。朝倉姉妹との漫才を見て「お、これは音ねぇだな」と思うなかれ。夢もそうだけどヤキモチ的な意味合いで由夢も十分フラグを立てている。彼女の方が情念たっぷりに義之を見ているわけで、侮れません。また、人形劇ルートを通ることで小恋や杏にも大逆転の可能性が生まれてしまっています。特に杏は次回お当番回っぽいですし、前期の美夏みたいな扱いにならなければいいですね……。さすがにそれはないと思いますが~。

 取り留めもなく過ぎていく日常と、島で起きている不思議な事件。さくらさんが枯れない桜に面しているカットを映したことでD.C.までやるのはほぼ確定だと信じたいのですが、もっともっと家族で一緒にいる賑々しいシーンが増えて欲しいなぁ。さすがにお鍋イベントはやりそうですけども、エンドロールのアルバムがその代替とか言わないよね?

 何にせよ、僕は期待しています。義之が誰を選ぶのかというと、希望は音姫さんで予想では小恋。出来れば希望通りだといいなぁ……。

かのこん 第1話「初めてしちゃう?」
 おー、エロかったエロかった。

 個人的には、やるならこれくらいじゃないとエロコメって呼びたくないんですよね。突き抜け具合やよし!

 ただ、ドタバタ分はあってもラブ分薄そう。二人の関わり合いの結実としてエロがあるわけではないので、その辺の魅力には乏しいかな。ギャグ以上のものは期待してはいけない雰囲気?

ネオアンジェリークAbyss 第1話「奇跡の少女」
 冒頭は囚われのアンジェリークを助けにどうにも無謀そうな戦いを挑む4人のシーン。どこかネタちっくなバトルシーンですが、まあ気にしてはいけない範囲でしょう。

 続く本編ではどうやら過去編で、取り敢えずはアンジェリークにとってあの四人が「大切な人」となるまでが描かれるのでしょうか。アンジェリークと言えばヒロインがどうにも腹黒に見えてしまうことで有名ですが(たぶんそんなことはない)、本作はうまくギャグ要素を入れることでヒロインが打算的に見える部分を中和しているようです。まだ個々人の“顔”が見えてこないのでなんとも言えないのですが、ヒロインのキャラ立てにひどく気を遣っているな、という印象を受けました。男性キャラなんていうのはたぶんゴテゴテのあざといキャラ立てでも許されるのでしょうが、ヒロインは違うものねぇ。あざと過ぎず、かといって無味無臭ではダメで。
 その辺悪かないんですが、さてではこのハーレムをどう乗り切るのか。万能の武器“鈍感”だけでなんとかせずに、真摯に向き合って欲しいところ。聖人君子が魅力的に見えるわけありませんよ!!

 男性陣については、まあいつもアンジェリーク節かなと。野暮ったさは抜けつつありますが、クドさはあまり変わらなそう。ツンデレ要員がいないのが不安ですが、レインに期待、ですかねぇ。真っ直ぐそうな好漢でした。でも僕は逆にひねくれたキャラクターも大好きなので……ニクス様がもっと黒ければ嬉しいなっ。

……致命的なのが作画で、初っ端から崩れ始めているように見えました。男性陣は安定させようと苦慮されているようではありますが、モブやアンジェリークにまでは手が回っていないようで。また、男性ではなく女性視聴者を意識した作りでしょうのでしょうがないんでしょうが、戦闘がしょっぱい。男の子らにはポーズらしきものを取らせることが義務のようで、それはそれでひとつのハッタリといいますかお約束として成り立っているんでしょうし、文句付けちゃいけないのかもですが……(´・ω・`)

我が家のお稲荷さま 第1話「お稲荷さま。封印解かれる」
 前情報はCM程度の状態で視聴。陰陽バトル系ハートフルラブコメディと見た。第1話はそこそこ面白かったです。

 癖が弱いキャラデザ、設定の説明に尺を費やすことが多く、かといって演出や音響でカバーするでもなく。若干インパクトに欠ける掴みではありましたが、実は兄弟の親父説も出てきそうな空幻とか、喜怒哀楽に乏しそうなコウがこれから色々なモノを得るのだろうなーとか、ベタだけどうまく料理してくれればまったり楽しめそうな要素がチラホラ。
 バトル分が濃くて強さのインフレ化とか、どこまでも増えていく超設定とか、そういうのがなければ後半化けそうな作品。ぜひハートフル分多めでお願いしますよ!!