『MinDeaD BlooD ~支配者の為の狂死曲~』 プレイ日記その1

 ようやく一週目クリア。

Cyc公式

まるごと MinDeaD BlooD 通常版
 正確に言えば「凡庸なる支配者」「愚者の末路」と2つのバッドエンドを通過しているので3週目なんですけどね!

 ……上記の2バッドエンド通過後にイージーモードが出ても、タイミング的にプレイヤーが「かなりの力を蓄えないとハンターには勝てない」「時間制限があるらしい」と見当をつけている頃なので有難みが薄かったですね。まー、「初期状態でヘイブン所持」はうろうろ歩き回らないで済むので助かったんですけどねっ。

 とはいえイージーモードで遊んでもマトモなエンディングが出せなかったので、結局ひなきんBOX付属の「マニア本」に書かれた攻略手順に沿って「VAMPIRE HUNTER」を見た僕はヘタレと言われてもしょうがないでしょう。

 涼がアニマに捕まって不吉な木の根の一枚絵を見ることには成功していて「どうやら桜の木が関係しているらしいぞ」までは読めても、公園に通っても何も出ず。仕方なくフツーに街で暴れていましたが、まさか一度も吸血をしないことが重要条件だったとは思いも寄りませんでした……。
 ルート分岐することすら気付いていませんでしたしね!

 けれども、「VAMPIRE HUNTER」エンドには、というか。「Hunting Time」ルートはゲームプレイヤーとしてのプライドをへし折ったり苦労しただけの価値がありました。

 遊んでいて思わず破顔一笑。これほど面白いとは思ってなかったが故に、不意を憑かれた、一本取られた、と感じてしまったんですよ。

 「家に戻ってみようと思う」と言った江梨衣、「それでも僕は人として生きたい」と決意する涼、埋められない喪失を虚構で埋めてそこから”自分自身”を破壊してしまった田上、ただ堕ちるだけだったその他の人々(アナベラとか東とか那津美とか)

 吸血鬼としての苦悩というより、大きなハンデを抱えた苦悩。それに引き摺られてしまう弱さ、それを背負い込む強さ、両面が描かれていたように思えました。

 主人公であるしずるの選択はラストバトルに繋がっていて、うまく謎を残してあるんだけれどそれをしっかり吹き飛ばす爽快さもあり、気持ちよく楽しめましたね。
 これにより、謎の方にも納得のいく落着を見せてくれるであろうという本作への信頼も生まれましたし、残りの2ルートにも期待して遊んでみようと思います。