雑記とか その102「大体、本日夜から日曜朝までぶっ通しで動いて昼から何やら遊びに行く予定です(近況報告)」

 今日、帰り際、何故か制作の階層でゾンビ化している某監督を見ました。ゾンビ化。なんかしょんぼりしていました。普段凄く善いひと臭を発している感じのよいおじさまであるだけに、何だか見ているこっちもしょんぼりしてしまいます。
 まあでも、駐車場を見ると車があったのでもうひとりの監督もゾンビ化しているのでしょう、ゾンビ化。こっちの方は本日、ひとつの話数で3つの撮影会社に素材を入れてくるというミラクルを起こしていたので(まー最終話なのですが)、そりゃゾンビ化もするだろうという話ではありますが(最終話の前の前の前の回のV編が今日でもありますし)、前者の方はどしたんだろうなあ。「俺は夜明け前に帰る(ことができるように仕事するよ(`・ω・´))」が口癖のデスク的なひとが普通に朝まで残っていたあたり、なんだか非常にヤバげ。ぐぬぬ

【今日の雑文】(>>Delta)
 僕の文章はいつも贅肉が多いのでどう考えても冗長。でもでも圧縮して内容の濃い文章を書く方が、実は時間が掛かるということを僕は知っているのですよー。

 つまり、「あ、まぬけづらが何か長文書いているよ?」ってときは割りと手を抜いているときなんです('A`)

 いや、本当にオチのないことばかり毎日書いているので読者さんはついて来ているのかよく分かりません。面白くなくてごめんなさい('A`)

蒼のサンクトゥス 第1~第5巻
蒼のサンクトゥス 5 (5) (ヤングジャンプコミックス)蒼のサンクトゥス 5 (5) (ヤングジャンプコミックス)
著者:やまむら はじめ
販売元:集英社
発売日:2007-03-19
おすすめ度:3.0
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 やまむらはじめさんの「父親の跡を辿る主人公」シリーズ2作目(違

 主人公の治基くんはやまむらはじめ作品の主人公なので当然鬱屈した想いを抱えているんですが、それを向ける先が、発散させる先があるためか、不思議と爽やか。珍しく好青年いや本当に。まーでもそれ以外の登場人物はスターシステムでも用いているのかと見紛う程いつも通りだったりするんですけどねー。

 A-NESTの正体はビックリするほどつまらなくて、“わたし”の存在もビックリするほどつまらなくて、“だからこの世界もビックリするほどつつまらない”、としなかった。それが本作。

 意味や意義を求めるのはではなく、自らで作り出すことが大事なのだよ、それが生きるということなのだよ、という哲学が軸に、“お宝”が欲しいのではなく、フロンティアを欲するひとの心。分からないものを、分かろうとする、伝わらないものを、伝えようとする、ひとの根源的な渇望……“好奇心”を、描いたのが本作なのではないかなと。自分の心も、あの子の気持ちもフロンティア、とか言っちゃうとアレなのだろうけど、でもそういう風味で恋愛を味付けしていたよねー。

 そんなわけで、面白かったです。
 日奈の「私を離さないで」はある意味暴力的な好奇心への反抗とも言えるのだろうけど、これを言える貪欲さもまたひとの心。いいんじゃないかな!

まぶらほ じょなんの巻・よん
まぶらほ  ~じょなんの巻・よん~ (富士見ファンタジア文庫)まぶらほ ~じょなんの巻・よん~ (富士見ファンタジア文庫)
著者:築地 俊彦
販売元:富士見書房
発売日:2009-02-20
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 そろそろ築地さんもオーバーワークなのか、別レーベルの自作パロ的な、あれな言い方をすれば使い回し的なネタが目立ったかなー。

 夕菜をはじめとするヒロイン陣と和樹との絡みが極端に少ない巻であったのはある意味冒険で、「かおりのゲーム人生・その1」なんかは嫌いではなかったのですけどね。でもB組ネタをもっと使っていこうぜとか、山瀬妹と謎の少年の話はどこいっちゃったんだっけとか、消化不良感は拭えないかな。や、嫌いじゃないんですけどね。

けんぷファー 第1~第6巻
けんぷファー〈6〉 (MF文庫J)けんぷファー〈6〉 (MF文庫J)
著者:築地 俊彦
販売元:メディアファクトリー
発売日:2008-01
おすすめ度:3.5
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 最近、ラノベなら一日に二冊読めることが判明しました。電車のなかオンリーで。もちろん、流し読みとか速読とかもせずに清水文化さんのは無理ですが)

 本作はある日突然美少女に変身できる能力を手に入れてしまった男の子が、謎の超常能力バトルに巻き込まれて行きつつ、男女総喰いのハーレムを形成するお話です。男も女もほぼ全員主人公の虜で、そうじゃないのはマスコットの人形ぐらいなもんですよ、ええ。

 ここでも、築地俊彦節というか、スターシステムは利いています。「楓と某夕菜のキャラが被ってる」とか「炎の魔法使いと口汚い猛犬女@重火器仕様コンビってディステルとかおりやん」とか、「つーかこのクラスって……」とか、そういうのはまだ「お馴染みの作風」で済みますが、養護教諭と女子部の担任は普通に同一人物臭がひしひしと。ヒロインは「(本作の主人公は)式守和樹より使えない男だ」とか言い出しますし、割りと楽屋ネタ使い過ぎです。でもそこがいい。

 序盤は主人公・ナツルのモノローグで女性キャラそれぞれに「いがらっぽい声を出す堀江由衣」とか「悪人然とした田村ゆかり」とか「しずかちゃん声。新しい方じゃなくて前の方」C.V.が当て嵌められていたあたり、声優ファンを取り込もうという姿勢にも好感。たぶん、今のご時世だと雫は伊藤静さんだね!

 で、面白いかどうかというと、微妙。だって本筋はぜっんぜん進みません。ストーリーがどうにも動かない。まあ築地俊彦ではよくあることなので、構わないのですが、しかして登場人物同士の関係性の妙があるのかというと、これもどうだろう。
 紅音をしっかりヒロインと認識して楽しもうとすると、すれ違いラブコメとして楽しめないこともないのですが、ナツル(主人公)から女子側へのアクションというのがどうにも乏しいので、なんとも言えない。お前、想い人へくらいはもっと行動を起こしていこうぜ、と感じてしまうぐらいですよ。某和樹は某夕菜に対して昏い独占欲を強く持っているために、ヤンデレツンデレラブコメとして楽しめるのですが、こちらはなかなかそうもいかないしなー。楓への慕情はなんか呪いじみているので、どうにもなりませんし。

 しかし、キャラクターの掛け合い自体にはセンスがある。
 二重人格のようで単に本音と建前を使い分けているだけに見える紅音の台詞はどれも面白いですし、メインキャラだけでなくサブキャラも全員“突き抜けて”いる奴らばかりで、コメディとしては十二分に楽しめるんですよねー。評価に困る作品です。でもでも内容がないから一日に何冊も読める、というのは正直どうなんだろ。