『JyaJya Vol.10』読みました

 このシリーズも長い。それはいいんだけれど、何年くらいだったかな。

 集めているのが兄で、かつ、彼は現在外出中。勝手に部屋へ入るのは憚られる。wikipedia先生に訊ねるのも気が引ける(実はポメラで書いているからそもそも不可能っちうのは内緒だ('A`))

 しょうがないの確かなでソースなしの胡乱な記憶で書くと、まあ5年は確実。だって僕が高校生のときには読んでたからね。四捨五入ルールを用いて、10年近く・・・・・・というのが妥当かな(ぇ

 そんなわけで、かなり長い。おそらくは。

 なんで突然行数多く長さに言及しているのかというと、ひとつには僕がポメラに慣れるためという閲覧者にはまったく関係のない事情があるのですが、なによりは本作が分類上はラブコメに該当するであろうことが、原因なのです。

 ラブコメ。愛をコメディチックに語らう作品分類。
 テンプレでいえば、若い男女がどんどん親密になっていくのだけれど様々な理由で一線を越えない、越えられないもどかしさ(と越えたときのカタルシス)を楽しむ作品。

 まあ、なんといいますか。
 つまり、ジャジャのメインキャラふたりの男女は、10年近くもの間、お互いが好き合っているというのに、一線を越えていないのですッ!

 主人公はイタリア製オートバイ専門店を営む単車オタクの女性(20代後半~30代前半)と彼女より(明確に言及はされていないのでおそらく)2、3歳年下の単車バカ。
 お互いバイク大好きっこなので、色っぽい展開になりそうになっても結局オチはバイクに持ってかれてしまうのですよね。

 とはいえ、しっかりラブ展開も進んでいます。
 序盤は

男子→女子

 の恋愛ベクトルが際立っていたのですよ。

「あれ?もしかしてこの流れは俺このひとをいただいてしまえるのでは???よ、よし!」

 と決断するも、結局バイク(っちうか中古イタ車)にすべて持っていかれる展開ばかりだったのです。

 それが現在では、

女子→男子

 のベクトルが際立っています。

「あれ?嘘、今わたし・・・・・・(///)」

 的な感じで(これは極端な誇張でレナさんは全くそんなしおらしい面を見せないキャラです)

 この日進月歩ならぬ月進、いや年進ぐらいの遅々とした速度ではありますが、少なくとも進み続けてはいるのですッ!

 要ははじめの方では男子の方が好き好き光線を発していて、女子が華麗にスルーしていたのですが、現状ではほぼ真逆の関係に。というよりも、男子が女子に対して猛烈な好意を持っているのは相変わらずなのにお互いがお互いの気持ちに対して鈍感過ぎる。
 結局はやはり、「そんなことよりもバイクだよね」となってしまう。でもこれがよい。実によい。つかず離れずの男女関係(この言葉はあんまり正しくない気もしますがっ)がよくよく描けていて、それでいて鬱屈しないのが素晴らしい。ひたむきにバイクへ向かう彼らの姿にカタルシスがある。

 気づくとバイクネタっちうか、蘊蓄も溜まってくるのも(たぶん)素敵。全然興味ないのに、頭に入ってくるのも凄い。

 さて、最近はじゃじゃ馬を飼い慣らしたり、飼い慣らされたりするような恋愛もどき漫画が流行りのようですが、そうではない。お互いがゆるゆるまったりしている対等な関係性のラブコメもよいのではっ(レナさんが主でミヤギが従じゃん、というのは実際的には違っていると思います)

ジャジャ 10 (サンデーGXコミックス)ジャジャ 10 (サンデーGXコミックス)
著者:えの あきら
販売元:小学館
発売日:2008-06-19
おすすめ度:4.5
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 ん、広告貼って気付いた。
 もう11巻出てるじゃん、なんで俺内時計が一年遅れてるの('A`)?