SOLTYREI 第14話「心覆う闇のために」の感想文です。

急転直下とはこのことか。

前回のおさらい

 ユートの友人・ジェレミーが落雷のエネルギーを効率的に利用する為の実験を行っていた。
ロイとソルティはユートに依頼されてジェレミーを止めに行くが、途中ローズと会い、自分の名前や素性は認めるが、『自分自信』は何も変わらないと告げられる。それに対し、ロイも承諾の意を返すが……。


今回のあらすじ

 落雷事故の一件でローズは命を落としてしまった。ロイは二度目の娘の死を悼み、自分自身を哀れみ、心が荒れてソルティに当たってしまう。
それを受けたソルティも塞ぎ込んでしまい、アクセラの下に身を寄せるが……。




キャラクター

ロイ
 あらすじでも言っちゃいましたが、彼が言っている「娘を失った俺の気持ちが~以下略」というのは、断たれてしまったローズの人生を悼んでいるのではなくて自分自身を哀れんでいる言葉。
それを理解してか、単に八つ当たりをしてしまった言葉を悔いているのか、後半でロイは更に苦しんでいます。
 この苦しみの先で「取り敢えずソルティには謝ろう」と思って行動するのでしょうかね。でも、居ない、と。
機械だろうが何だろうが、「生命だよ」と出るのか「家族だよ」と出るのか。テーマ的には家族っぽいですが。

ソルテ
 機械人形と言われますと、思い浮かぶのは∀ですwローズが亡くなったことよりも、「機械人形」と罵倒されたことよりも、「ロイに嫌われた〈とソルティが思っている〉」ことの方がショックらしいですね。
人造人間モノだと普通、「機械人形」と言われたことの方に重きを置きますが、「本当に人格を持った機械」だと考えると、こちらの方がリアルなのかも知れません。ソルティって「生まれたばかり」という印象もありますし、自分の出生だの存在だのよりも、「親〈大切な人〉にどう思われているか」の方が重要なんでしょう。
今回ラストでは、アクセラの家も出て行き、裏路地をフラフラと歩いていましたが次回以降どうなるんでしょうか。普通の映画や小説だと割合悲惨な結果になったりしますが、ソルティは超パワーを持ったアンドロイドですからそれはないんでしょうし。

ローズ
 暁に没す。アバンで包帯だらけの人物が一瞬でて「お、生きてるんじゃん」と思い、遺体安置場〈正確な名称忘れたorz〉でインテグラがこそこそしているのを見て確信。仮面の男@飛田さんが「〈ジェレミーは〉馬鹿な女だったが結果的に役に立ってくれた」発言はもうこの確信の裏付けにしか過ぎず……
でも、実は包帯の人物はジェレミーでorz
でも直ぐに謎の実験のシーン。
「ほら、やっぱり生きて…え?能登!?」
何だか知らないけど、アクセラ能登が謎の実験の被験者に。しかも、その実験の見てくれも、研究員の限界突破だのの言動のどちらを取っても非人道的。
いや、でもあの実験の後に入院やらなんやらをさせずに直ぐに帰宅ってのも納得がいきませんから、「アクセラの双子」とか「落雷事故の影響で遺伝子配列の変わってしまったローズ」とかかも分かりません。

ミラン
 健気なソルティを見てか、なんとかロイを慰め、励まそうとするも失敗。ソルティに当たったロイを見て叱責するも失敗。
「こういう時、支えてあげられるのは家族だけ」と自分で言っていたのに、居ても立っていられないというのは何らかのフラグでも立ってるんじゃないかと邪推。いやでも、『友人』だって少しは〈場合によってはかなり〉力になれるもんな。

仮面の男
 まだ名前が明かされない人。唐突に実験を始めたのは、やはり先の落雷事故に関係しているんですよね。
ローズが生きているのか死んでいるのかは分かりませんが、死体だろうが何だろうが改造してソルティMk-2にしてそう。
この場合、アクセラは実験の被験者ではなくて、協力者だという線で。きっとアクセラは何らかの超能力を持っているんよ。

インテグラ
 今回怪しかった人2人目。何故あの場に居たのかがポイントでしょうか。

アクセラ
 何か無茶な実験の犠牲者になりそうで恐いったらありゃしない人。めちゃんこ善い人なので、ラストまでには幸せになって欲しいです。

シルビア・セリカ・カーシャ・ユート
 今回、出番はあっても特には絡めなかった人たち。シルビアが明らかに誑かされていているのはどうか。
ソルティレイがRUC側が主人公の話だったら、終盤裏切る位置にいるのがシルビアだけど、一応敵側だからまぁいっか。


感想

 正直、能登かわいいよ能登があそこまで絡んでくるとは思ってなかった。RUC側のキャラは登場当初「単に萌えキャラ+敵役要員かな」と思っていたら結構、絡んでくる絡んでくる。
ここで「日常の崩壊」を持ってきて、話は急速に展開するってことなんでしょうね。


トラックバック送信先の皆様

たこの感想文さん→凄い鬱展開だったけど、1話まるまる使って甲斐もあり「これまでの関係性」の崩壊がきちんと描けていた<うん、これは確かに。「お遊び」の回が少なかった所為か、詰め込みすぎずに余裕を持たせられるのは好いですよね。