「涼宮ハルヒの憤慨」の感想文です。

 遅ればせながら感想を。
取り敢えずツッコミどころが一点。口絵7ページ目の朝比奈さんの服装は間違っていませんか?

巫女さんのはずじゃあないのかっ!!



「編集長★一直線!」



あらすじ

 長門が生徒会から呼び出しを受けた。どうも「文芸部」という建前の方からSOS団を切り崩そう、という寸法らしい。
だが呼び出した『生徒会長』は………。


感想

 お話自体は半ば「いつもの展開」ですが、妙に含みのある伏線っぽいモノがチラホラと出てきました。
喜緑さんもそうですが、長門の幻想ホラーと朝比奈さんの童話が臭い。
長門の方は「どうとでも取れる」内容なので、こちらとしては想像〈妄想〉を膨らませるしかありませんが、朝比奈さんの方は本気で臭い。
ま、まさか……ね?

 ここで登場の新キャラ生徒会長。僕の知り得る限り、実際の生徒会は事務仕事メインで特殊な権限なんて一つとしてもっていない地味~なお仕事で「より良い学校づくり」を目指しているような人物は少なく、教師側からのお墨付きを貰った「真面目な生徒」が就くポジション〈補足:生徒会に属するような方は内申点という景品目当てに頑張っている訳ですが、結構辛い仕事です。色々なしわ寄せが来ます。毎日地道に頑張っているのです。学生の皆さんは感謝しつつ、生徒会提出書類の締め切りを守りましょう。備品貸し出しもきちんと承諾を得ましょう〉。
生徒会の権限や意識を高めたいのなら、まずは生徒側の意識を高めないといけないんでしょうねぇ。

 と、まぬけづらは「生徒会」や「生徒会長」に対して上の様な偏見を持っているので「あぁこの物語はやっぱりライトノベルなんだなぁ」と再確認。まぬけづらが本を読むときにそういう感想を抱くことは珍しいんですけどね。

 そんな訳でこのお話は〈この巻自体に言えることですが〉事件と事件とを繋ぐインターミッション的なお話でしたー。



ワンダリング・シャドウ


あらすじ

 もうすぐSOS団も結成一周年。ハルヒたちと出会ってから一年が経つ。
春休みを、『一年間』と言う節目を前にして物思いに耽るキョン
 だがそんな思いも露知らず、今日もSOS団へと事件は舞い込み……。

感想
 実はこの感想、途中まで書いて二日日間ほど熟成させました。……何を書きたかった忘れてしまいました。
まぁまぁ、そこはそれ。気にせずに書きましょう。
今回は『ハルヒ』とはちょっとずれた感のあるお話。長門が目立っていますが、そちらとも若干遠いお話。
 個人的には、前の巻でさり気無く入ってた「鶴屋さんちのオーパーツ」と似たような印象を受けました。
こういう「もしかしたら~」が増えていくことで、世界観としての奥行きが……とまでは言いませんが想像が膨らむことは確か。本筋とは関係ないようでいて、というか、「本筋とは関係ない事態」そのものが意味のあることだと勘繰っています。

やっぱり、今回は前編通してインターミッションな感じ。中編二本だからそう感じるのかもしれないけど。