うたわれるもの 最終話「うたわれるもの」の感想文です


あらすじ


ぶつかり合うハクオロとディー、二人のウィツァルトミテア。その戦いの行く末は……。


感想

 ネタとしてはオチ含めてそんなに真新しくない作品でしたが、一々丁寧な描写が快くて半年間凄く楽しめました
 たとえばハクオロの後継者について。普通に考えれば能力的にはべナウィがハクオロの後継者になるべきだと思うんですが、実はこれまでオボロが要所要所で熱血していた場面でべナウィはずっと無言で見詰めていたんですよね。
その熱血は民を守る為に出陣すべきだ、敵を討つために出陣すべきだ、今のままでは敵に勝てないから修行、もっと強くなければハクオロの力になれないから修行。物凄く感情的な論理ではあるのですが、彼は一度も“自分のため”には行動していないんですよね。そしてカリスマ性もある。そういうのをべナウィはオウルォの資質と見ていたんじゃないでしょうか。

いやまぁ、原作ゲームだとユズハはハクオロの子供を産むことになるので、日本の藤原氏みたいな考え方だったのかもしれませんがw


 他に気になったことは血の繋がりでしょうか。まぬけづらはこれまでミコトの様な実験体は動物と人間を掛け合わせたタイプで、ムツミだけがウィツァルネミテアと人間のハイブリッドだと考えていたんですが、前回と今回のハクオロ、ディーの言動によると作品世界に生きる全ての住人はウィツァルネミテアの遺伝子を受け継いでいるみたいな感じにも取れました。どっちなんでしょうか。
 それと、アイスマン×ミコトに間に生まれた子供は一体何処に?
普通に考えたらミコトと同じく解体されてしまったのかな、とは思うんですが、研究所に入るときに必要だった輪っかの存在であるとか、最後にハクオロがエルルゥに対して言った言葉とかを考えると……エルルゥの家系の祖がアイスマン×ミコトなのかなーと思ってしまいます。うんでも、母体が解体、分析されて子供、しかも赤ん坊だけが逃げおおせるというのも違和感。成長を観察するために解体まではしなかったとしても、研究所はムツミが焼き払ったような描写があったじゃないですか。だとすると……う~ん、ワカラン。


という訳で、テーマは子離れの出来ない親でおk?(違