Bullet Butlers プレイ日記その11

 セーブタイトル「超獣(ケダモノ)」からセルマエンディングまで行きました。クライマックスのベイルに乾杯!

前回分・プレイ日記その10

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【Bullet Butlers攻略&セーブデータ】(愚者の館)

以下ネタバレ注意
■キャラクター


リック・アロースミス
 このルートの彼だけが、まぬけづらが唯一納得出来るリックでした。や、他のルートの彼の行動も理解できるんですが、結局それって逃避だよねって感じがしてしまうんですよね。これについては総括感想でもっと色々書くかも。
でまぁ、つまりそれだけの魅力がこのルートの彼にはあったわけですよ!表面上の格好よさはまぬけづらが語るまでもなく執事らしいアツさを示し続けていましたし、中身も実によかった。彼は結局執事という職業に縋りつくことで自分を保ち、セルマお嬢様との繋がりを作り上げていたのだと思いますが、ずっと不安に苛まれていたのがいいよね。いつか置いていかれるのではないだろうか、自分が大事な人の足かせになっていないのだろうか、自分は単に愛情を欲しているだけではないのか、それは許されるのか。みたいな。こういう弱さというか寂しさをキャラ性の根幹に置くことで、彼の行動にも想いにも強い説得力が生まれていたわけですよっ!理解しやすく、感情移入(まぬけづらはこれを自己投影ではなく“萌え”と呼んでいます)しやすい。

彼の思いの丈がすんなり頭に入ってくるから物語に入り込むというか、“乗る”ことが出来ていました。誰かに必要とされなければ(=愛されなければ)生きていけないような彼にとって執事とはまさに天職だったことでしょう。そういう性質が主を想う理由付けとしてうまく働いていたのもキャラ造形の妙だよなぁ。

唯一の不満点はそういう寂しさ、情深さを唯一セルマお嬢様の前でだけは示していないように見えたこと。その想いを心の支えにするだけでなく、もっとアグレッシブにあなたが好きだと叫んで欲しかったなぁ。まぁ、それは弱さを曝け出すことに繋がるので主の前では見せられませんよってことなんでしょうが、寂しさが残る。いいじゃん二人だけのときくらいは。

セルマ・フォルテンマイヤー
 このルートだと弱さ全開で、泣くわ喚くは嫉妬深いわで最高でした!あ、や、「面倒臭いからいいんだよね」ではなく、そういう彼女も見せることでミスティック・ワンとして気を張っている彼女との対比になっていたんじゃないかなと。プロローグからルート分岐までの彼女を考えると、これぐらいで自然なんですよ。妄想ですが、ルート分岐前のリックが取り戻したかったのはミスティック・ワン候補としての高貴な彼女ではなく、等身大の女の子としてひたむきな彼女だったんだと思いますし。素直に自身の感覚の全てを開いているような。
ただ、レイスとの対決は彼女“だけ”に預ける必要があったのかというと微妙だったような。名誉のためでも義務でもなんでもなく、「仇討ち」と言っていたことには確かに大きな意味を持たせていたんでしょう。でも、そこはひとりで行くところじゃないよねっと。魅せ場ならシド戦で十二分にあったことでしょうし、レイスはそのままどっか消えてヘルと幸せになってくれるか、せめてコゼットあたりと共闘してもよかったような。

いやまぁ面白かったんですけどねっ!!

感想
 ゲームオーバーの線引きがどこにあるのか判別し辛かったなーっと。リックが自分の記憶(魂)を代償に大技をぶっ放していくのはいいんですが、結局それによるデメリットが全然表に現れて来なかった。あ、や、思い出を無くしてしまっていたことで大切な人の心を傷つけたり、悩み苦しんだりというのはあるにはあったんですが……プレイヤー側には「どうせ死にはしない」という打算が当然働いていて緊迫感が薄かったんですよねぇ。どうせなら余波でだれか重傷を負うぐらいでないと!……無駄撃ちし過ぎるとバッドエンド行きぐらいはあってもよかったんじゃないかなぁ。
それでも最後のアルフレッドとの一騎打ちはそれなりに面白かったんですけどねー。ベイル格好よかったし別にいいんですけどねっ!

 ベイルはアレじゃないですか。「誰も愛さなければ、誰からも愛されることはない。そうすれば誰かを傷つけることもない」みたいなモノローグが声なしで表示されていたじゃないですか。で、職務に忠実。これは恐らくノーライフキングってより身体の本来の持ち主に近しい性質なんでしょうね、恐らく。しかも登録された最強の武器がクラギナってのもまたニクイじゃないですか!

って感じで、うん、とても楽しめました。本当に。総括感想は気力があれば今週中に……か、書けるといいなぁ(希望)。