ななついろ★ドロップス 第12話「初恋はななついろ」の感想文です

 これはいい販促アニメ。

ななついろ★ドロップス - livedoor Blog 共通テーマ ■ハルくん
 まぬけづらの希望としては、記憶を取り戻すなら戻すで全てを取り戻して欲しかったし、戻さないなら戻さないで切合切が思い出さないで欲しかったんですよね。でなければ前回も書きましたが、10年後とかに思い出すとか(で、そんな記憶を思い出すまでもなく隣にはすももがいるとか)でした。
以上たわ言終わり。

記憶に振り回されて、突き動かされて、すももにまた恋をする。これはこれでアリかなー、とは思います。記憶とか思い出というのは単なる“記録”ではなくその人を形作る大切な部品の一つ。半年間とはいえ記憶を失うということは、その時間を生きていたハルくんが死んでしまうということと同義。全てではなくとも、断片的だとしても記憶を思い出したということはやはり失ったのではなく、隠蔽したということ?この辺の設定的な謎は残りますが、みんなが幸せになるならなんでもいいや。と、思えた、思わさせてくれたのは今までの積み重ねが活きていますよねぇ。

しかし、アレですよ。「こいつの私服ずっと同じだのー。まぁアニメだし1パターンしか用意出来なかったんだろうなぁ仕方ない仕方ない」と思っていたんですが、単にハルくんがズボラちゃんだっただけとは。初デートから洗ってなかったんねぇ。いやあジャケットは割りと着れるとは思いますが、初デートって………え、あれ!?季節はいつだ?夏っぽいけれど、じゃあなんであんな暑苦しい格好してたの!?じゃ、じゃあ春……???い、いやいや!!……コマカイトコロニツッコムノハヤメマスゴメンナサイ。

■すもも
 「薬飲ませちゃえよ」とか思ったのは内緒。敢えて言っちゃいますが、この娘は電波っ娘なんですよ。もう、本当にウザったいくらいに。けれども!!一途に相手を想い、信じる気持ちを考えるとそんなこと言えなくなるわけですよ。ごめんなさい変なことばっか言って!すももはとってもいい子ですよ、まぬけづらはこんなに無条件に誰かを信じたり出来ませんよ、ええ。
それはノナに言われた「優しさ」というよりも、心の余裕、心の強さに起因しているんじゃないかなぁ。まぁ、割りと臆病で根っ子が卑怯で狡猾な(あ、これ別に貶しているわけじゃないのでそこんとこ誤解なきよう)ハルくんにはピッタリのお相手。二人で幸せになってね~。

■感想
 やー。うーん。書くべきことは前回で全て書いてしまった感があり、今回はあんまりないかもしれません。えーと、原作ゲームの主題歌をAパートで流し、クライマックスでまた流す。歌詞とアニメの状況をうまいこと合わせて来ていて、これは凄くうまいと感じました。顔ニヤニヤしっ放しでした。
初恋、涙、成長がテーマ(らしい)の本作。初恋の描写はすっごく丁寧で、男子が女子に恋する過程をここまでしっかりと描いてくれた男性向けアニメは本当に珍しい。珍しいんだけれども、まぬけづらはこれこそを求めていました。それと、すももはともかくとしてハルくんの成長の描写も秀逸でした。成長どころかまるで悟りを啓いてしまったかのような異質な変化を成長とか呼んじゃう作品が多い中、これはなかなかどうして得難い感動だったんじゃないかと思います。