エル・カザド 最終話「輝く女」の感想文です

 このアニメに対して深い感想は書けそうにはないのですが、実に楽しい半年間でありました。

以下最終回感想と言うよりは作品総括。

エル・カザド - livedoor Blog 共通テーマ  最初はいつもの真下アニメを西部劇風に料理するのかな、と思いつつ視聴していた本作。最終的には西部劇ではなく、“時代劇を”真下風に料理した感が残りました。中米の乾いた大地を旅しながら、各地で暮らす人々とその生活と触れあう。その過程で人間の業を、時に陰惨と、時に滑稽に、けれども暖かい人情味も併せて、魅せ、描いていく。いつもの真下節はというと、物語の骨子に謎と人間の業は業でもそれを実に衒学的にぶつけてくるという難物だったんじゃないかと思うんですよね(要約・「正直今までの真下アニメは結構訳分かんないとこあったよね」)
今回はおバカで知識にも理解力にも乏しいまぬけづらでもきちんと全編楽しめる作品でした。半年間素敵な時間を過ごせてまぬけづらは幸せでした!!

■お気に入りのキャラクター

ナディ

 結局彼女の背景は深くは描かれず、ついぞファミリーネームすら明かされることはありませんでした。けれども、彼女の培ってきた人間性はきちんと描いているし、端々の言動や回想で想像させる余地は充分にある。こういう人物像の掘り下げ方は素敵に素晴らしいと思うので他のアニメももっと見習えばいいと思うよ。
俺の嫁と言いたくても言えなかったキャラクター。違うんだ、「この娘は自分にはもったいなくて言えない」とか「この娘は嫁って感じじゃなくて、その、もっと別の感情を抱いていてだね」とかではなく、本気で嫁と言いたかったんだけれど、そう書くとどっか躱されちゃいそうな感があってだね(まぬけづらは妄想狂です)。ペドロの気持ちがまぬけづらにはよく分かるんですよ!!

L.A.

 実に切ないキャラクター。ローゼンバーグとの違いは何なのだろうか。ローゼンバーグには何かが足りなくて、L.A.が何かを持っているわけではなく、L.A.が何も持っていないからこそ映えたのかもしれませんね。歪んだ純愛。こう書くと陳腐ですけれども。あ、まぬけづらはローゼンも大好きですからねっ。