自分の嗜好についてまとめてみる その1

 たぶんこの記事はシリーズで続けていって、簡潔にまとめたものをアップしてプロフィール代わりにサイドバーにリンクを貼り付けることになると思います。

 完成版が仕上がるまでは個人的なメモ書き同然なので、  最近、

【このブログについて】(あにたむ亭)

 この記事に触発されたり「一見さんお断りのブログですよね^^」と言われたことが胸に響いたりで、「まぬけづらの浪漫倶楽部」の説明文を書こうかなー、なんて思っていまして。

 とりあえずアニメ感想が中心の雑記ブログだというのはいいとして、じゃあ嗜好を簡易にまとめないといかんよなーと。出来ればこんな感じに。

 すると、

1.男の子が主体的に頑張っている
2.ヒーロー(≒ハードボイルド)がいる
3.真摯に恋愛を描いている
4.偏らず、真摯に“人間”を描いている

 大体、こうなるのかなと思うんですよね。もちろん、これに当て嵌らずとも好きな作品はいっぱいあります。大好物でなくとも好物はありますし、それらよりも取り立て特別視はしないけれど普通に美味しく食べられるものの方が量的に言えばたくさんあるでしょう。

 ただ、書いておいてアレなんですが基準が曖昧なものが多かったり。1.はまあいとしてビルドゥングスロマンというと、少し違う)、2.以降は厳しい。まず「ヒーローって何?」に答えが出ていません。何だろうね。ハードボイルドは分かり易い、固ゆで卵。本来なら落ちれば割れる卵だけれど、落ちても割れないように茹でてある卵。半熟卵だと、落ちたら潰れてしまうからしっかり芯まで火を通して固めに茹でてある。けれども決して頑丈ではない。
 まぬけづらの中でハードボイルドのイメージというのは、彼らは万能ではなく、自分が万能ではないことに敗北感を抱えていて、けれども真摯に、誠実に、自分の心の在り様に従って曲がらずに行動しようとしている、という感じ。
 自分らしく在るということは、自分の気に食わないもの全てと戦い続けることだって、ハードボイルドペンギンが言っていましたっ!

 ハードボイルドと領域が重なっているジャンルに、ノワールというものがありまして、まぬけづらの解釈を書いてみますね。google先生ならまた別の答えを出してくれるでしょう。
 性と暴力が主題になっている作品は文体が重くて男性的であればノワールと呼ばれて、文体が軽くて女性的であればスイーツ(笑)って感じ。ひとを惹き付けるものというのは男女で分けたところで大して変わらないんじゃないかなって思います。

 どっちも特に嫌いじゃないけど……っと、いかんいかん脱線していますね。

 で、ヒーローって何だろうね。まぬけづらは絶対の倫理観、正義感を持っていて、正論しか言わなくて、それでいて万能の力を持った救世主なんて糞食らえ派なんですよね。これは何度も言って来たことだとは思いますが。
 それしか持てなくて、それしか出来ないキャラクターというのはおそらく存在して、“壊れた操り人形としての絶対的なヒーロー”は嫌いではないんですよ。Fate衛宮士郎なんかはそうで、その真逆にいるのが言峰綺礼なんだよっていうのはアニメではやってくれなかったことですけどね!某なのはさんなんかはキャラクターとしてそうであるわけではなく(背景を背負っていない)、おそらく制作者さんにその役割を与えられた、というだけなんでしょうが。
 どうにも、答えが出ない。「ハードボイルドでいいじゃない」とか思うんですが、あの言葉はニュアンスが伝わり難いんですよね。なんというか、快活な少女に対して「う~んハードボイルドだね!」と言っちゃうのは間違っている気がしますし。

 線研ブックレット3号は38Pにおけるマルさんのコラム・『不滅のライダー魂!!』に書いてあることが、ヒーローの全てのような気もします。綺麗なハードボイルドというか、結果的に間違わなかったハードボイルドというか。取り敢えず基準が曖昧ですが、ヒーローとハードボイルド、なんとか使い分けていこうと思います。

 次に、恋愛を真摯に描く、ですか。まぬけづらは恋愛劇が好きです。ラブコメラブロマンスも大好きです。それがどういうものかというと、自立した人格同士が相手を認め、支え合うんだけれども、寄り掛からないような、そんな理想的な人間関係を描くか、あるいは将来的なそういった関係になれるであろうことを示唆してくれるまでを描いてくれること、でしょうか。

 依存関係だって恋愛関係ですが、それはまぬけづらの考える幸福ではない。パートナーを自分自身を存在させるために利用するような関係は、お互いが了解済みだとしても、幸福ではない。それは神無月の巫女の某二人のことであったり、ブララグの某双子のことであったり、ドラえもんのび太に傾ける気持ちのことであったりするわけですよ。

「あなたが居なければ、私は生きていけない、存在出来ない」

ではなく、

「あなたが居たから、私は生きていけるだろう。存在していけるだろう」

ぐらいでいい。とは言え、パートナーをこの世で最上の価値があるものと考えてもいいんですが、それだけが唯一無二この世で価値があるもので、それがなくなればこの世界には価値あるものなどひとつもない、となってしまうのは幸福への道ではないだろうなってだけで。「この世に価値あるものはたくさんあるけれど、わたしのいちばんはあなたで、あなたと一緒にいればこの世界がもっと輝く」という流れになるのが至上ですけどね。

 や、でもまぬけづらはそういった依存関係を描いた恋愛劇も嫌いじゃないですよ。ただただ切ないだけの物語というのも、たまには悪くないですし。

 で、最後。人間を描いているかどうか。これを単純にいえば、「心に清濁併せ持つキャラクターの方が好きですよ」ってことになるかな。エゴを見せて!!

 片方しか持たないキャラクターというのは、異常であり、その存在の哀しさを考えるとまた面白いものとなりますけどね。またジョークとしてそういったキャラクターを使ってもいいですし、コメディではどんどん使っていけばいいんじゃないかと。あるいは、キャラクター先行ではなくテーマ先行の作品とかね。

 こんな感じに大枠で嗜好を書いてみましたが、本来語りたかったことは実は別でして。200字ぐらいでさっくり書いて、ジャンルの好みにももっと触れて、

 「いや僕は作られた生命っていうモチーフが好きなんですよ。アンドロイドであれホムンクルスであれ、あるいは人間であれ」

と持って行って、

『RU.RU.R ル・ル・ル・ル このこのために、せめてきれいな星空を』(リンク先18禁注意)の話をしたかったんですよ!!

 このゲームは遠い未来、地球が滅び、人類もほぼ滅亡し、恒星間移民船に乗ってどこか住める星はないかと漂流している人類最後の生き残りのお話なんですよ。その移民船内でもコールドスリープだかなんだかにエラーが発生し、ただひとりの赤ん坊と、その世話をするアンドロイドたちが紡いでいく物語。

 本作が欲しくて欲しくて堪らなかったんですが、購入資金は用立ててもそもそも遊ぶ時間がないやんかって理由で放っておいたんですが……





 ニコニコでEDを聴いちゃったら購入意欲が再燃しちゃったよ\(^o^)/

 ということでして。本来であれば

 「いかん、今週末にはオフィシャルで予約しているさくらシュトラッセが届くというのに未だ初回版が残っているというAmazonさんに注文しちゃったよ!」

 という半ば自虐ネタの入っている雑記の予定でした。仕方ないから冒頭でも書いたように(つまり冒頭部分は本文をおおよそ書き終えたあとで書き足した部分であるわけなんですよ)シリーズ化していくかと思います。
 で、でも物語の類型ジャンルの中間みたいなものの好み書いたところでなんだっていうんだ!!
 仕方ないので次はキャラクターについての好みを書いて(なんかほとんど書いちゃった感もありますが)、細かいジャンルの好みなんかはそれぞれの作品について感想をだの雑感を書いているときに触れようかなー、と思います。