携帯投稿:とかなんとか、たまにはセンチメンタル

 しばらくはマイブラを遊んだショックで他の作品に触れられないかなー。三角関係と見ればとりあえttと結び付けようとする癖が出来ていたのは自分でも驚きました「くそう眞一郎はここでも乃絵ではなく比呂美を選ぶのか、くそう。アイちゃん放置とかも相変わらずだな!!」とか思った)

 とりあえず、特典ディスクに付いてきたデンカレの『Vampire』『櫻舞う』『サクラチル』をエンドレスリピート。
 3ルートのエンディングの中では『VAMPIRE HUNTER』こそもっとも儚く見えるのだけれど、あれはある意味バッドエンドに限りなく近く見えるのだけれど、あのエンドで描かれた「明日を信じる心」は他2エンドに比べて圧倒的。それでいて決して無軌道ではない。だから、僕もそれに乗せられてふたりの明日を信じたいという気持ちが生まれてしまう。『櫻舞う』の力強さに酔ってしまうのも、悪くない。悠香としずるが共に歩く道を、僕も夢見たい。

 しかし、マイブラの答えは悩み続けることだ。さ迷い続けること、茫洋として果てのない旅を続けることだ、歩む出す覚悟をすることだ、孤独と向き合うことなんだ、とも思う。僕自身、物語から感じ取るだけでなく、そうしなければ、という気持ちもある。

 だから、僕はやはり「未来への旅立ち」を受け入れなければならないのだろう。そして、読者として悠香が将来、「血欲の支配者」でしずるがうそぶいた心持ちを得られることを、信じてあげなければならないはず。それはマイブラが好き故に、ふたりの主人公が好き故に。

 ああでも乃絵悠香がひとりでいるだなんて耐えられないよっ(人これをtt脳と呼ぶ。主に僕が呼ぶ)。

 それにしても枯れない桜、か。D.C.は、55年後の2でなくとも元よりえげつない作品だった。砂糖やそれよりもっと素敵なもので覆い隠してあったのが、えげつなさに拍車を掛けていた。
 マイブラの枯れない桜は素直にえげつなかった。

 両者に共通するのは、しかし桜は美しかった、ということ。
 吸血鬼も、小さな島に住む神様も、美しかった。

 だから、桜が枯れるのは、吸血鬼が去るのは、小さな神様がただの女の子になるのは(設定的にもだけれど、純一からしても、「意味不明だけれどある種絶対的な魅力を持った女の子」が「手の届く、自分が抱きしめなければならない女の子」になった)、寂しかった。

 また、こういう作品に出会えるといいなぁ。