とらドラ! 第3話「君の歌」雑感

 原作一巻を正式に完了しないままのオリジナル回。

 でも「過去にあったこと(ネタバレ反転注意!○○の告白を■■■がフったこと))」「竜児と大河の結びつきの強まり」を先送りにしたまま、ここで竜児を実乃梨の心に接近させようとしたのは、よかったかな。竜児が実乃梨のことを分かろうとするのは、よかったかな。

 大河が言うように、少ない情報から妄想を重ねた上で「俺だけが彼女のことを分かっているんだ」という“思い込み”を、実際の対人関係で用いてしまうのは大変危険ではありますが、直截の触れ合いから「こうなのかな、ああなのかな」と考えることは健全でしょう。

 というか、この健全さに欠け、不健全なままに居続けたのが、原作の彼と言えないこともない。

 いい意味で、原作を振り切ってくれるとことを期待しますね。

 以下、箇条書きの若干ネタバレメモ。今日は手抜きです。

蘇える金狼ネタは割と示唆深い
・ここでバイトしちゃったら完全に原作バレンタインエピソードはなしとなり、9巻で軸となっていたアレヤコレやは描かない?あるいは、別の形で……ということもありそう。
・「金が必要な理由」に触れるのであれば、きっとそうなんだろうな
・てゆか竜児は「結びつきが強くなる」前の時点で自分の事情に大河を無理やり巻き込んじゃうキャラなのかそうなのか('A`)
・彼の独善的な性質を表しているとも、けれどもこれじゃ独り善がり通り越して単なるわがままさんだよなー、とも
・大河は見えないところで「誰かのために尽くすこと」を「アホクサ」としてしまわない子だと思っていたのだけれど、もしかしたらクリスマスエピソードも除外かなぁ
・とは言え、結局は仕事をこなすわけで分からない
・「北村の見ていないところで」自転車に敢えて乗った、ということも忘れちゃいけないよね
・でも打ち捨てられた自転車のカットは……