土曜日、むにゅさんと会ってきた

 むにゅさんが東京へきていた。なんでもキスダムBD化にまつわるイベントがあったとのことで、新橋へ行ってきたそうな。
 
 ぼくにとってキスダムといえば、「監督が逃げた」とか「クオリティが裏返り」とかよりも、声優さんの印象が強い。中村悠一さんが無敵看板娘の他にはこんにゃくぐらいしか出ていなくて、明坂聡美さんが出始めのころで、遠藤綾さんもそんな感じだったような。記憶があやふや。今でもそうだけれど当時もロボものは少なくて、数少ないロボ分を摂取したくて観ていたかなあ。
 
 そんなわけで、思い入れは、あんまりない。全話しっかり観たけれど、内容の記憶も薄い。なんか、「ふたりのシュウが水樹奈々を取り合うアニメ」だった。ヒロインに魅力を感じなかったし、登場人物同士の関係性もそこまで深く入り込めなかった。
 
 この作品のキーワードと言える「裏返り」とは、亡くなった人物が蘇ってくること。生死が「裏返る」わけだ。その際、性格も「裏返って」いた。生前、胸のなかに隠していた悪意や抑圧されていたコンプレックスなどが前面に出た状態。彼らは「生きていたときは表向きこんな風に振舞ってましたけど、ほんとうはこう思っていましたよ」と言ってくる。
 
 でも、正直よくわからなかった。主人公哀羽シュウの仲間であるところのN.I.D.F.の面々は物語の最序盤(1話だか2話ぐらい)で全滅してしまうので、「生前の関係性」がうまく掴めない。シュウって周りに溶け込めない根暗な奴だったんだー、という程度の印象しかない。
そんななか、物語の後半で「裏返ったかつての仲間」たちがシュウへ激情をぶつけてきても、なんだかその、上滑りしてしまう。

 最終的にはよくわからないけど「選ばれた存在」ちっくになった主人公の哀羽シュウがどうにかして世界を救いましたってお話。やばい、ほんとうに覚えていない。07年はアイドルマスター XENOGLOSSIAとかヒロイック・エイジとかエル・カザドとかセイント・オクトーバーとかDARKER THAN BLACKとかとか、ほかに語るべきアニメが多過ぎた。しょうがないよね!
 
 こんなぼくがキスダムで頭いっぱいのむにゅさんと会ってキスダムの話をしても、噛み合わない。なので、最初からキスダムの話はしませんでした。「え、一応地上波で全話みたしゼーガペインのBDは買ったのでキスダムは別に(俺が愛さなくとも)いいかと思って」とふつうに言ってしまいましたね。
近況報告をしたり、アニメの話をしたり。そうだ、STARDRIVER-輝きのタクト-の話もしました。ぼくは「青春のキラキラ感が魅力だよ」と説明しましたが、むにゅさんは「私はそういうのはちょっと」とここでも噛み合わず。

 たしかに、STARDRIVEERにおいてスガタとタクトにBL的関係性はぼくには感じられなかったし、あいつらそもそもお互いを通して自分のことを見ていただけだし、実はワコのこともどうでもよかったんちゃうのとか思いますし、関係性の妙みたいなものは感じられなかったかもしれません。
 でも、あの作品はナルシストの男の子(ヘッド含む)が自分を肯定するお話なので、クズいエゴイスト大好きなぼくとしては大好物の作品なんですよ><。
 

 とまあ、こんな話ばかりしてきました。ぴよさんとHIKKYさんもいたけど、このふたりとは、まあ、その、なんといいますか、いつも通りの話をしていました。