『あの夏で待ってる』第1話~第3話雑感


 おねティのみずほ先生は、「父親の故郷」を探すために地球の駐在員になることを選んだ宇宙人でした。仕事として地球にやってきていました。

 イチカ先輩はちょっと違いますよね。仕事ではなく、プライベート。それでいて、「旅行」というよりは、なんだかちょっと「家出」みたいな感じがします。大した準備もなく、辺境の惑星にやってきてみたら安全な航行ルートが確保されていなくて事故、とかね。きちんと調べず思いつきできちゃった感が。この辺、結構大事なのかもなー、なんて思っていたり。檸檬先輩も実は宇宙人で、お目付け役なのだー、とかね。なくもない。

 どちらにせよ、イチカ先輩って「異邦人」である以上に、「いずれ去っていく人」のような感覚があります。地に根付く意思がないじゃんじゃないかなっていう勝手な妄想。そういう人が柑菜ちゃんから海人くんを奪っていくのかなー、と思うと、はてさて。どうなることやら。

 恋愛物語としては、美桜の駆け引きがおもしろいですよね。哲朗へ爆弾ぶつけていましたが、あれをやられると哲朗としては「柑菜が玉砕したところを狙う」とか難しくなる。罪悪感で。つまり柑菜の恋の結果がでる前に、哲朗の方も結論を出してなければいけない。これはおもしろい。素晴らしい。こういう蜘蛛の糸に意図せず絡めとられていきつつある哲朗。ちょっと興奮してきますよね!!!!