『パパのいうことを聞きなさい!』 第1話~第3話雑感


 ぼくは原作者の松智洋さんってあんまりいいイメージがなくて。というのも、巷のヒット作迷い猫オーバーラン!がぼくにとってあまり好ましい作品ではなかったので。

 そしてはじまった本作。なんかよくわかんないけど、大学生が女の子3人と同居する……ありがちなアレだろう?ヌルいハーレムラブコメなんだろう?

 と、完全にナメて掛かっていました。

 しかし、よくよく見てみると、ヌルいハーレムラブコメなどではなく、大学生の男の子がひとりで中学生以下の女の子3人を育てるヒューマンドラマの様相を呈してきまして……。
 3話などはかなり重苦しく感じていました。2話のラストでは、姉夫婦が亡くなり残された三姉妹を主人公の祐太くんが引き取ることを決めました。3話は両親を喪った女の子たちを他の親族の同意なく自分の家へ連れていくお話。

 これってどう考えてもアウト。ちょっと無茶じゃないですか。「姉妹が離散しないように自分が引き取る」とか、収入のない大学生の男の子が一人で、何の援助もなく行うとか……先がなさすぎる。ぼくには、そういう予想をしていないのが主人公の祐太くんだけに見えて。「家族みんな一緒でうれしい」とか言っている。すぐに壊れることが確定している儚い蜜月と思うと、見ているのがつらかった。

 おー、なんだできるじゃないか。これはなかなか楽しめそうd……とも思いつつ、これって原作ものなんですよねえ。冷静になってみると続刊がたくさん出ているので、「ああ、この子たちどうなっちゃうの?」感が乏しくて、「どうせなんとかなっちゃうんだろ!」が強い。ヒドい。

 そう言えば、松智洋さんってセンチメンタルグラフティ2のシナリオ監督だったんですね。センチ2はいきなりオープニングで前作主人公が死んでるりゅんな作品で、オーバーランも孤児とかそういう……う、うん。なるほどな、うん。なるほど。
 これからも油断せず視聴を続けていこうと思いました。いいからほっちゃん出せよ!!!