ななついろ★ドロップス 第9話「かなしみ色はサンドベージュ」の感想文です

 本井えみさんが出演されていることに興奮して「ひゃほーい!」状態になっているのはまぬけづらだけでいいと思うんだ。同志がいれば嬉しいけどねっ!

ななついろ★ドロップス - livedoor Blog 共通テーマ ■ハルくん
 ハルくんかわいいよハルくん(*´д`*)
今までずっと気になっていたのがハルくんの心の声ですももを「秋姫」と呼んでいるところ。ユキちゃん形態では目の前でも心の中でも「すすもも……」とか言えているわけですから、気恥かしさとかそういう理由ではなかったと思うんですよねぇ。なんつーか、設定に振り回されている感があって、その違和感を拭えていなかった。
その違和感が拭えないままに2人の距離が更に近付いたとのは……まぁまぁハルくんが可愛かったからどうでもいっか。「今なら……言える!」と思って言おうとして言えないところとかキュンキュンですよ(*´д`*)

ただ、今回のユキちゃんバレはどうなのかな。彼がユキちゃんの正体を吐き出したがっていたこと、すももの危機の際に傍に居れないと強烈な不安感に苛まれてしまうであろうこと、こういうのは分かる。分かるけれども如月先生にちゃんと忠告を受けているわけで。ハルくんは沸点低くて考えなしの爆走キャラでもないし、すもものことを信じられる男の子。
別にレシピがどうとか言わんでも手を握ったり抱きしめるだけでよかったんじゃないかと。……どちらにせよハルくん可愛いけど。

 普段落ち着いている彼がそんな頭も回らないほどに慌てて、とか考えると好感を持てるんですが……ハルくんが好きなすももっていうのは、何度も倒れてもちゃんと一人で立ち上がれる女の子なんでしょうに。ちょっと勇気づけてあげるだけで思いも寄らない力を出してしまうような、そこに驚いて、普段とのギャップと合わせて徐々に惹かれていったはず。あそこで駆け寄るぐらいはまぁいいでしょう。でも、如月先生の忠告を思い出しておきながら彼を裏切り、ここ一番でアレコレ指示することで彼女を信頼している自分を裏切り(実際に必要だったのは背中を押してあげることだけで、すももは何も言われずともすべきことは分かっていた)、というのはちょっとなぁ。
まぬけづらのハルくん観に間違いがある可能性も大いにあるというか、恐らくそうなのでしょうが、ストーリーにキャラが振り回されている感があるなぁ。……あらゆる意味でとことん不器用な男の子と考えてもハルくん可愛いけどさ。

■すもも
 やっぱり強い女の子だなぁ。この娘もハルくんと同じく不器用キャラなんですが、弱気の虫につかれているようでいて実は真っすぐ走り続けていないとダメな子なんですよね。
一番芯が強いんじゃないかと想像しますが、どうなんでしょうか。以前のデートにせよ名前を呼ぶにせよ自分から踏み出せるのはいいよね!(相手の気持ちを考えない節があるような気もしますが。あ、だからたまに人の気持ちを感じ取ると混乱するか泣いちゃうかの二択なのか)

■アスパラさん
 うーん、凄い。見誤っていました。すももに対してもっと妬み嫉みをぶつけるかと思っていたんですが、ひたすらに特訓して壁を越えようとするなんて!!この高潔さには恐れ入りました。うんまぁ、この作品自体「ふんわり重視」と言いますか、あんまりドロドログチャグチャしたモノを描写しないっていうのが基本姿勢だからって言うのもあるんでしょうね。なんだかんだ言ってこのヌルイ世界観は心地いいんですよね。

■撫子
 ってドロドログチャグチャしとるやんかー!……と思ったけれど、描写は薄めな感じであまりにも説明不足。この娘もそっと掘り下げてあげてもいいよね。そこにはあるのは単なる優しさとか、すももを思い遣る気持ちだけではないと思うんだけどな~。

■感想
 まぬけづらの物語読解センサー(批判的な目)の感度をやや鈍くすることでようやくこの物語の面白さ・オイシイところに触れられました。ああ、これはほんっとうに優しい物語なのね。ある程度は分かっていたつもりですけど、思っていた以上。初恋とかよりもそれこそがこの作品のテーマなのかな。あの友人連中の描写が薄いのは尺不足とかそういうことではなくて、そもそも必要ないのか。
えと、今回で星のしずくは7つ集まったと思うんですが……これがハルくんを救うことに繋がるのかな?それとも、なんだか時間を巻き戻すことになるそうですし、“最初から”やり直すのかな。ハルくんがあの変身ジュースを飲む前まで遡って、それを防いだりして。けれども、そういった“奇跡”がなくとも、それでも二人は恋に落ちました、みたいな感じ?