もっけ 第2話「ナガレイズナ」の感想文です

 なるほど。妖怪との交流がメインなのではなく、むしろ姉妹が周囲との関わっていく様をハートフルに描いていくお話なのね。

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 イズナと言えば管狐で。今までは人に“使役”されていた彼は最初、瑞生に「自分は神様だ(アメノウズメだったっけ?ごめん聞き流してた)」と名乗ります。上下の縦割り関係を求めたわけですが、提示されたのは対等な関係。彼はそれまでそんな関係性を知らなくて。
その暖かさが嬉しくて嬉しくてついつい力が入り過ぎてしまい……と、なっていました。これはまあ瑞生自身にも言えることで、頼られること、成果を称賛されることが嬉しくてついつい……。でも、本当はそんな関係は対等でもなんでもないんだよ、ということが今回のお話の骨子でしょうか。
 自分の実力以外のモノをまるで自分の力のように振りかざすことは問題なんだよっていうのもテーマにはあったんでしょうが、まぬけづらはそれより「片方が依存する関係性の不健全さ、哀しさ」みたいな方に注目してしまったのですよ。

 こういうお話が続くようなのであれば、もっけは今期でもピカイチの作品となることでしょう。……し、姉妹間の関係性にももっと踏み込んで欲しいんですけど、それにはもっともっと瑞生を揺り動かすなり、お姉ちゃんを屈折させるなりせんといけませんし。このままでもいいかなっ。