狂乱家族日記 第11話「雹霞の初恋」雑感

 俺の嫁登場回ですね、わかります。

 狂乱家族日記とは全然関係ありませんが、

「地球の未来にご奉仕するにゃん♪」

 と言えば小松里賀さんが小松里“歌”に改名されていたりして驚きです。


 俺の嫁とは川田紳司さんのことであったり、名もなきニュースキャスターのことだったりもするんですが、まー、その。娘さんが超絶可愛かったよね。

 切子とか呼ぶと、何だかひとりで国(というか星間連合体というか)相手に改造した中古AT一機で戦争を仕掛けちゃう誰かさんが思い浮かんでしまうのは僕だけなのか。

 健気なのがイイよねとか、しっかり“自分”と向き合っているのが素敵だねとか、それでいて誇り高いのねとか、そういう諸々よりも、たぶんはんなり風味の関西弁が僕の身を焼き尽くしたのでしょう。
 生活感たっぷりに「ただ縛っただけ」のポニーも嫌いじゃないですけどね!!

 ……凶華さまverのエンディングって、絵コンテ宮崎なぎさんだったのね(wikiで調べたらこのEDは全作画担当していたっぽい)。そして前回の“脚本”も宮崎さん。もっと使われてもいいのになぁ。

 ええと、お話的に言えば、うーんと。面白くはあったんですが、やはり急展開。もっとじっくり描いて欲しかったかな。でなければ、1話で片付けるなら片付けるなりにもっと前に挿し挟んで欲しかった。
 このエピソードを通過したなりの彼というのが、この先見えてこないであろうことが残念。

 こういったエピソードを通じて成長させた後に家族が抱える問題に親身になるといいますか、全力で立ち向かえるようにさせるとかね。そんな風にうまいことエピソードを並べ立て、家族ドラマ・ヒューマンドラマに結実させようとしないところに、本作のついていけないところがある。

 ちょっとしたエピソードを重ねて家族の絆を育んでから、大事件に直面。さー、僕たちの築いた「これまで」が試されるのです、といった調子に物語が展開した方がしっくり来るんですよね。
 や、今回こそ“それ”に当たるんですよーとも言えるんでしょうが、その、8、9話より前に今回のエピソードを置いた方がよかったんじゃないかなー、という気持ちが拭えません。

 次回でおそらく最終回。「これは面白い!」と掛け値なしに言える回であって欲しいなぁ。