魍魎の匣 第3話「羽化登仙の事」雑感

 僕がそもそも原作既読だからか、それとも映像化の妙と言うべきか。

 今回、素直に見ていれば事件のあらましがどのようなものであるのか、掴み易かったんじゃないかなと(「種まで(ある程度)分かったぜ!」をするなら1話から視聴していること必須)

 ただ思ったのは、映像化してしまうと京極夏彦作品のやたらと混迷する(ように見えてしまう)雰囲気であるとか、妄想と現実の境目とかがくっきり分かってしまうのが残念ではあるかな。状況が整理され過ぎてしまっている。

 普通に映像美として素敵だからこれはこれでいいんですけどね。ひぐらしのなく頃にカオスヘッドみたいに、「どれが客観的な事実であるのか分からない」ためミステリーとしては破綻してしまっている作品もありますし(たぶんあの2作はもともとサイコサスペンスであってミステリーではないのでしょうけどね)、僕のような妄想して楽しむ人ではなく、読み解きの楽しさを味わいたい人にとってはなかなか嬉しい仕様だと思いますね。

 この時点で意味不明なのって「黒服で白手袋の男」と「教主様」ぐらいじゃないかなぁ。片方については実は今回作中でほぼ答えが出てるんですが、どんでん返し的なものもありますし、視聴者を“振り回してくれる”素敵要素ですよ!

 木場も萌えキャラではありますが、やっぱり関口くんが出てこないと盛り上がらないよねっ。