まかでみ・WAっしょい！ 第４話「なんか犯罪みたいなんですけど。」雑感

　本作は榮太郎が能動的に、拓人が受動的にハーレムを築きあげていくアニメなのでしょうか。

　榮太郎の衣装は一貫して松田優作ネタらしく、『探偵物語』『太陽に吠えろ』まではわかったんですが、オーバーオールを着ていたのは分からないや。とはいえ、巨大ロボはもちろんきらめきプロジェクトのパロディ！なわけもなく……鉄人とダイアナンorアフロダイAへのリスペクト。衣装と展開でネタ元が分けられているわけではなく、別に松田優作ネタに絞っていたわけではないのかも？とも思いますが。

　話の筋を追うと、「榮太郎が同志と出会った！」ことよりも「人間界と魔界での密輸は今回の事件のような物以外でも行われいて、取り締まりは弱い」「鈴穂・タナロットが転校してきた！」「双葉がライバルの存在に気付く」あたりの方が重要なのでしょうね。ただ、本作は筋を追うよりも賑々しい画面や、“装飾”に食いついて盛り上がるべき作品。

　よく分からなくとも笑えればいいし、女の子が可愛ければそれが正義なのです。

　ダメな先輩などが引き起こすおバカなトラブルはほんのり切ない話としてまとめられていますし、そのトラブルを面白可笑しく魅せてくれる作画はよく動いているのに乱れません。１話完結エピソードでありながら裏ではしっかり本筋も進んでいますし、神だの魔だのがてんこ盛りの世界での“人間”の必要性などの説明も入りました。

　お話の内容が最終的にどう転ぶのかは不明ではありますが、随分丁寧なことは確か。今はただ、キャラクターを愛でていましょうか。

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