小説

『イスカリオテ』 1~2 雑感

亡くなった双子の兄の替え玉を強いられる弟くんが、頑張るお話。 模倣、偽者、すり替わり……欺瞞。この辺りがテーマっぽいような、そんな感じ。 で、それを用いた上で生きていくのは悪いことなのかな、という問い的な。 イスカリオテ (電撃文庫)著者:三田 誠…

『召喚教師 リアルバウトハイスクール17』雑感

全編通して、クライマックスに向けてのお祭り騒ぎ。今回の話に中身を求めるなら、これまで築き上げてきた関係性の総決算とも言うべきなのかな。 今回は大門高校が舞台なので、静馬&涼子が主人公状態にあるのは仕様。色々とややこしい設定やらキャラクターや…

『アクセル・ワールド 〈1〉 黒雪姫の帰還』雑感

アクセル・ワールド〈1〉黒雪姫の帰還 (電撃文庫)著者:川原 礫販売元:アスキーメディアワークス発売日:2009-02おすすめ度:クチコミを見る ――僕は、チユリとタクミにだけは憐れまれたくなかったんだ。友達だからこそ――せめて三人のあいだでだけは、同じ場…

『ロウきゅーぶ!』の感想文です

ロウきゅーぶ! (電撃文庫)クチコミを見る 七芝高校へスポーツ特待生として入学した長谷川昴。 念願叶って新天地へやって来た昴だったが、しかして入学から一週間と経たず彼の所属するバスケ部は一年の謹慎を言い渡されてしまう。 すっかり腐っていた彼のもと…

『闇に囁くもの』雑感

市井の民俗学者アルバート・N・ウィルマート。彼は過去にとある異様な出来事を体験していて、未だ当時感じた恐怖から抜け出せていない。 ヴァーモント州の田舎町タウンゼントの名士ヘンリー・W・エイクリーとの文通に端を発したその出来事とは……? ラヴクラ…

『死体安置所にて』雑感

ひとりの葬儀屋が遭遇した不幸な出来事。死体安置所に閉じ込められた彼の身に何が起こったのか? 書き出しがいちばん面白かったです>< ラヴクラフト全集 (1) (創元推理文庫 (523‐1))

『壁のなかの鼠』雑感

ある家系にまつわる恐ろしげな噂話の数々。その血に宿る狂気とは? ……というわけで、今日もラヴクラフト全集から一篇取り上げてみます。何でアニ感より気楽に書けるのかなっていうと、やっぱり短編だと文意が絞られて分かり易い、ということなのかなー。 ラ…

『インスマウスの影』雑感

ひとりの青年が、奇怪な噂の漂ううらぶれた漁村を訪れたことから始まる怪奇ホラー。 ……ラヴクラフト全集を読み始めたので、一篇ごとにちょろちょろ書評めいた雑感を書いて行こうと思います。需要があるかないかはよく分からないんですが、気楽に書けるのが一…

『殺しの掟』雑感

真っ当なピカレスクロマンでありました。 本作は、田沼時代が終わり、松平定信による寛政の改革の真っ最中である江戸が舞台。そこで繰り広げられる、生臭い殺し屋稼業の営みが物語として描かれます。 池波正太郎作品に漂う無常観。あのどうしようもない遣る…

とらドラ!についてのよもやま話

【「とらドラ!」にみる男の奇妙な性心理】(隠れ蓑~penseur~) 私は自分の気持と向きあうことを、単純にまぶしさとは思えないなって保留をつけてこの作品を読んでる。 分かる気がしますね。僕は竜児が自分のすべてと向き合うことを考えるとお腹が痛くなり…

『涼宮ハルヒの陰謀』買いました。

暫くぶりにハルヒを読んで気付きました。僕がTO Heart2の小牧愛佳に感じた既視感とか運命性とか、その他諸々の感情は、実は朝比奈さんに対してのモノだったのです。 まぬけづらは小牧いいんちょを通して朝比奈さんを見ていたのですっ!!

ごめん、今日はネタ無いや………。

なので、適当にライトノベル作家さんの事でも簡潔に語りましょうか? 庄司卓先生→「それいけ!宇宙船艦ヤマモトヨーコ」や「倒凶十将伝」の作者。……上記の2作品はアニメ化もした代表作なんですが、ここ何年もずっと新刊が出ていません。そのくせ、別のシリ…